大企業だからこそ「すいません、ほぼ日の経営」に学ぶことがある!3つの共感ポイント。

ビジネス・キャリア

糸井重里が主宰する「ほぼ日刊糸井新聞(通称であるほぼ日と呼ばれることが多い。)」とぼくの出会いは、まだ結婚する前の妻が5年前にぼくに面白いサイトがあるからと紹介してきたのがきっかけです。

妻は日頃からこの「ほぼ日」のサイトを見ていて、「投資」であればレオス・キャピタルの藤野英人さんとの対談だったり(どうして投資をするんだろう?)、「野球」であれば巨人の原辰徳さんと糸井さんとの対談(優勝しけど、二度と送りたくないシーズン)などぼくに興味がありそうな記事をシェアしてくれていました。

そんなほぼ日も2017年に東京証券取引所に上場して、糸井さんが今回「すいません、ほぼ日の経営」という本を出されています。ジャーナリストである川島容子さんという方を聞き手にして、糸井さんが事業、人、組織といったテーマについて語っった内容をまとめた本です。

さすが「おもしろい場」をつくって、「おもしろいアイディア」を生み出しているほぼ日です。

「おもしろい一冊」だったので、共働きパパでもあり、大手化学メーカーに勤務するぼくが共感したポイントを次に紹介します。

自分だったらどんなものがあったらうれしいか?という視点。

糸井さんは、ほぼ日が提案する商品のターゲットを敢えて決めておらず、「大切なことは自分が使ってみて本当にうれしいのか?」という視点だ大切だといいます。

ぼくも普段から思っているのですが、「こんな技術(製品)が出来たからどうだ?」みたいなプロダクトアウト思想が日本の大企業に根強く残っています。これは、ぼくがいまいる会社でもそうなのですが、他の日本企業を見ていても同じです。未だに「そんなの誰が使うんだよ!」っていうものを紹介してドヤ顔しているようなケースが散見されます。

プロダクトアウトの対極に存在するのがマーケットインの思想。でもマーケットインというと少し違うとぼくは思っています。
あくまでもそこにマーケット、つまり何かほしいと思っている人たちがいて、その人たちにそれを届けようとするイメージ。

しかし、それでは新しい価値のあるものが生まれないと思っています。むしろ、こんな商品があったら自分が嬉しいなとかそういったワクワク感が一番大事なのでしょうか。

糸井さんの言葉を借りれば、「心が宿っているか。」いうことでしょうか。

これがいま一番欠けていると思っています。自分がお客さんになった時のワクワク感。それはエンドユーザーに届く食品や衣料品などの一般消費材であっても、ぼくが扱っているような半導体素材であっても同じだとぼくは思っています。半導体に使う素材であっても、最終的にはそれがスマホや、PCに搭載されます。

半導体を作る人たち、その半導体を使う人たち、そして半導体を使った製品を使うぼくたちがいかにワクワクするか。ぼくはそんな想像をしていつも働いてます。

自分たちが提案した素材が使われて、ぼくら最終ユーザーのどんな体験が出来るかということを考えればワクワクしませんか。

技術(製品)を作ったらものが売れるというのは間違いだと思っています。最近、自分が働いてる会社の研究員が登場するテレビCMを見ることがよくありますが、一緒に働いてる会社の人たちを見渡しても、研究開発しているだけでその視点が抜けている人が多いというのが率直な感想です。

だからこそ、ぼくらみたいなマーケターといわれる「なにを」、「誰に」届けるのかといったことを考える仕事が必要になると思っています。

それを「どうやって」、「いつまでに」を考えるのが研究開発の仕事かもしれませんが、研究開発であっても、そういった「なにを」、「誰に」届けるといった視点が必要なのだと思っています。

当たり前のことを当たり前に。必要とされることは誠実さ。

糸井さんは、誠実さについては「仕事を頼んだ時に一緒に手を繋いでいる時に、手を繋いでいる人が手を離さないことでしょう」と言います。

これって、本当にシンプルなことですが、心に刺さると言葉だと思いませんか。別に仕事ではなくても、プライベートでも同じではないでしょうか。

信用していた友達や恋人に見放されたときに悲しいと思わない人はいないのではないでしょうか。誠実さと信用は切っても切り離せない関係にあるのでしょう。

当たり前のことを当たり前に言ってるだけなんですけど、社会人になってお客様と常に向き合う仕事を10年もやっていると本当にこの誠実さの必要性、重要性を実感します。

社内であっても誠実に信頼を得ることを続けていければ、それが組織、会社への貢献を認められることでチャンスが巡ってきます。

例えば、会社に入った新入社員の部下が、上司であるあなたに言われた仕事もほったらかしにして、「新規事業の開拓」とか「社内の風土、制度改革」が必要だと言って、
好き勝手やっていたらどう思いますか。

確かに、それはいま確かに必要であるかもしれないでしょうし、すべきことかもしれません。でも、それを認めて許容してもらえるだけのだけの信頼がないと本当にやりたいことをやれないですよね。

誠実に言われた仕事に取り組むことで信頼が得られて、自分のやりことが出来るサイクルが回っていくのだとぼくは思っています。

そして営業といったような仕事していればお客様と仕事での商談だけでなく、お酒を飲みながら食事をするような機会もあるでしょう。その時に、同じように誠実さがなければ、お客様は一緒に食事もしてくれないでしょうし、長い付き合いにもならないです。それを社会人10年目で強く実感しています。

一度、信頼してもらえる関係になった人とは、たとえ社外であってもLINEでスタンプを使いながらやり取りする関係ですし、たとえその人が会社を退職していても、時折連絡を取り合い、食事をすることもあります。

誠実さに基づく信頼がなければ、長い付き合いにならないし、お客とご飯食べていくことなんて出来ない。

もういい加減、そろそろビジョンとか理念って限界があるんじゃないの?

どんな企業でもその会社の持っている理念とか、ビジョンでありますよね。就職活動するときもその会社の理念に共感できたかどうかといったのが会社を選ぶ一つの指標になるのではないでしょうか。

しかし、実際にそこで働いてみると、その理念、ビジョンはぼやけたものになって形骸化しているのが事情ではないでしょうか。

とくに大企業であればあるほど事業を多角化しており、ひとつの理念、ビジョンでその事業ごとの方向性を一つ集約することに限界があるのだと思います。

では、一人一人が強い想いを持って生き生きと楽しく働くためには何を目指すようにすればどうすればよいのか。それはどの企業も模索をしていると思います。

糸井さんは、「じぶんのリーダーはじぶんであるという姿勢」が求められるのではないかと言います。

現場の最前線で働いてる人か若い世代からすれば、「所詮上司や上層部のいうことを聞かなければならない。」というのが実情ではないでしょうか。
そんな中でも、少なからず「じぶんのリーダーはじぶん」としている人はいます。ぼくもそういった人になりたいですし、周りからもそう思われたいです。

ぼくの知る限りでも、周囲の上司や、お客様企業で若くして事業部長になられた人たちでもそういったマインドを持っています。

ぼくがお願いしたいのは、「じぶんのリーダがじぶん」であることを実践している人たちがどんどん発信していってほしいということです。
もう間もなく定年退職を迎える役員さんたちだけではなく、特にいまの若い30、40代のリーダーがもっと夢や理想を語るべきです。

そうやって夢や理想を恥ずかしげもなく発信していかなれば、いまの20代の若い人たちの心が離れていってしまいます。

とくに日本の大企業は、発信力の強いカリスマ性の高いリーダーがいるベンチャーや、外資系の企業にどんどん人材を取られていってしまうでしょう。

最後に

今日は、「すいません、ほぼ日の経営」を読んで共働きパパ世代ど真ん中でありながら、大企業に現場で働くぼくの視点で記事を書きました。

しかしもっと上の世代の人たち、とくに大きな組織を取りまとめる人や、経営者の人にも気づきが得られるのではないかと思います。

伊藤忠商事会長である岡藤さんなどもこの本を支持しています。経営者でも気づく視点、言葉が詰まっているのだとも思います。

それでは、失礼します。