大手メーカー(大企業)からの転職者に3人聞いた!あえて30歳前後で転職したその理由。

ビジネス・キャリア

今日は転職の話です。ある程度、名前が知れた日系の大手化学メーカーの半導体素材を扱う事業部にいます。いわゆる大企業と分類される規模の会社です。

大体、30歳前後の共働きパパたちもどこかのタイミングで、「このままいまの会社いるべきなのだろうか。」といった疑問を抱くかと思います。

「今後のキャリアをどのように描くべきか」、「転職市場で自分はどのように評価をされているのだろうか。」といったことが気になって、実際に転職活動中の人もいるかと思います。

直近1年間で、同じ部署や近い部署で一緒に仕事をしてきた仲間が3人辞めていきました。いずれの人も年齢も近く、仕事はできるし、一緒に仕事をしたいと思えるような人たちだったので、ぼく個人としては非常に残念でした。

いずれのケースも、「人間関係に悩まされた」、「成長性のない業界で働いている」、「給料が低い」といったような転職前の職場に不満を持っておりませんでした。つまりネガティブな理由で転職ではなく、ポジティブな目的をもって転職をしてます。

「大企業なら安定でしょ。なんで大企業から転職するの?」という疑問に思う人にも多いでしょう。「どんな会社に、どんな理由で転職しているのだろうか」と気になりませんか。

今日は、そんな元同僚から聞いた転職した先の会社や、転職の理由を紹介します。

どんな会社に転職したのか。

ケース1 大手メーカーから大手メーカーに転職

「もっとでかいことやりたい派。」

年齢は30歳ちょっと。理系で博士号まで取得しているバリバリの研究者です。専攻は化学が専門なのですが、

転職先は、ウォークマンなど画期的商品を世の中に生み出してつづけ、世界的にもブランド力のある総合電機メーカー。職務は、イメージセンサーという半導体のプロセス開発エンジニアです。

ぼくと同じ会社で働く前にもすでに1社経験しており、すでに2回目の転職。いままで半導体素材の研究開発をしていましたが、今後は半導体自体を開発する仕事にダイナミック差を感じたとのことです。

実際に、半導体素材では数十億、数百億というビジネス規模も、転職後の半導体部門では桁数が一桁も二桁も違ってくる。この会社は、半導体ビジネスだけで、いまや1兆円の売上を狙えるぐらい規模まで急激に成長を続けています。

確実に世界No1のポジションを保ち続けるためには、商品開発のスピード、クオリィティも世界最高であることが求められ続けます。

現在も、ぼくがマーケティングとして対応しているお客様企業で、彼はお客様という立場で働いています。頻繁に連絡を取り合っているのですが、一つの商品開発に関わる人間も多いのですが、持前にコミュニケーション力を生かして、関係部署にぐいぐい食い込みながらダイナミックさを感じて仕事している様子でした。

ケース2 大手メーカーから外資メーカー

「実力主義。」

やはり年齢は30歳ちょっと手前。東京六大学出身。入社以来、半導体メーカをお客様とする法人営業を経験。爽やかなアメフトマン。

転職先は、外資系半導体素材メーカー。会社の地名はあまりないが、半導体素材業界では長い歴史もあり実績のある会社。職種は転職前と同じく法人営業。

日系の会社では信賞必罰という言葉は合わないです。

「成果を上げてもそれなりしか評価をされない。成果を上げなくてもそれほど給料が下がるわけではない。」

一方、外資系では成果が評価に直結する実力主義。そういった意味では、同じ業界で働き、同じような商材を扱っているとしても、彼にとっては外資系の方が働きやすいと感じているようです。当然、年収も上がっています。

人当りがよく誰とでも仲良くなれる性格を活かして、転職先や、プライベートでも、人脈を着実に築いて、人で仕事を取れるようなキャリアを描いていく気がします。

ケース3 大手メーカーからコンサルティングファーム

「キャリアを描きたい。」

年齢は30歳ちょっと手前。バリバリの研究者。東大出身の人材。

転職先は、コンサルBIG4(アクセンチュア・デロイト・PwC・EY)よりも上、BIG3経営コンサル(BCG・Bain・マッキンゼー)と並ぶぐらいの難易度、年収レベルのコンサルティングファーム。経験のない業界への転職となります。

最初は、大手メーカーの研究員としての経験を生かしながら、最初はメーカー中心のコンサルティングの仕事が多いでしょうが、将来的にコンサルタントしての実力を付けた後、外資系の事業会社への転職を経て、40歳過ぎぐらいに事業会社で経営層に食い込むようなキャリアを描いています。

大手メーカーで専門職として経験値を積み重ねていくという路線よりも、ビジネスマンとしてのキャリアプランにプライオリティを置いた結果。少し線が細い印象を受ける外見ですが、芯はしっかりとしているので、転職後もコンサルティングファームでの激務を耐えきってキャリアを切り開いていくでしょう。

一緒に仕事をした期間は短いものの、周囲の評判は高く、もっと一緒に仕事する機会が増えればよいのに!と思っていた矢先の転職でした。

いずれの人も転職先での活躍に期待しながら知り合ったこの縁は大切にして、近況を報告し合える関係を継続していきたいと思っています。

マーケットバリューは上がるのか。

マーケットバリューは①技術資産、②人的資産、③業界の生産性の三つで決まる。

引用:このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

最近読んだ「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」という本からの引用ですが、マーケットバリューというのは労働市場の中でのその人の人材として価値。

専門性や経験といった要素が「技術資産」、人脈というの要素が「人的資産」、一人あたりの生産性が高い業界かどうか、伸びている業界かどうかといった要素が「業界の生産性」となります。筆者によると、この要素を二つ以上兼ね備えることが重要だと述べています。

それぞれのケースの人に当てはめてみましょう。

ケース1は「技術資産×業界の生産性」。

素材技術の知見を活かし、半導体のプロセス開発の専門性を追求していきながら、
今後IoT社会が到来する上でさらに必要となるイメージセンサーという半導体の業界に身を置いています。「技術資産」、「業界の生産性」の二つの要素を満たしています。

ケース2は「技術資産×人的資産」。

専門性は法人営業としての専門を磨きながらも、以前からプライベート、仕事ともに「誘われたら断らない」というスタンスの彼は、
外資系の素材メーカーの中、そしてその枠も超えて、業界内での人的資産を構築していくことができるそうです。

実際に転職した会社とは別の外資系部材メーカーの上層ともつながっており、転職したい人がいれば紹介してほしいそうです。流石です。

ケース3は「技術資産×業界の生産性」。

コンサルティングファームって給料が高いですよね。激務ではあるがそれだけ業界の生産性は高いです。その業界で、コンサルタントとしての専門性を磨いていく。
ケース1の人同様に、「技術資産」、「業界の生産性」の二つの要素を満たしています。

マーケットバリューだけでなく大切なものはなにか。

つまり、会社を選ぶ際に重要なのは、マーケットバリューだけでない、これは正直、人によって異なる。成長環境を求める人もいるし、安定だけを求める人もいる。だが、大多数の人間は、三つで考えるのがベストだ。

引用:このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

転職で重要な要素は、マーケットバリューだけでなく次の3つであるとい言われています。

・マーケットバリュー
・働きやすさ
・活躍の可能性

ケース1、2、3のそれぞれの人を見ていて、マーケットバリューは満たしている上に、働きやすさというよりも、十分に活躍の可能性を大いに感じる転職だったと思います。

とりわけ、ケース1、2はまだ家族もいないので、働きやすさを求める必要はない環境にありました。ケース3の人は結婚していて子供はまだいないのですが、看護師をしている奥さんも都内に勤務できるという意味で夫婦共々働きやすくなるようです。

今回引用した本ですが、転職先の選び方や、エージェントの選び方も具体的に書いていますので、転職を検討している人には参考になると思います。

最後に

転職といっても、どこで、誰と、何をやって働くかといったポジショニングだけの話。判断基準に沿って、今よりも良いボジショニングができるのであれば転職をすればよいですし、会社を変えなくても良いボジショニング出来るのであれば転職をする必要もないと思っています。

次回は、ぼくがそれでも大手メーカーを転職しない理由を書こうと思っています。

それでは、失礼します。